Wait for spring
2015 220×273mm Oil
詩のイメージを絵にしました。
春まちさくら
明けたばかりの睦月の顔は
真っ白な雪化粧が施されていた
雲の切れ間から陽りが差し込み
きらめく表情にときめきさえ感じた
かじかむような季節の流れに身をさらし
地に根づいた足で踏んばってる桜の木
冷え冷えと見える幹にそっと触れてみた
伸ばした枝先にはもう小さな堅い蕾が
やがて訪れる春の足音を耳を澄まして
じっと待っているようで愛おしくなった
まだ四季は始まったばかりなのに
うすもも色の可憐な花びらが
たわわにひらき優しさ溢れる色の魔法で
心を魅了するさくら咲く春が待ちどおしい
たけつぐ さとこ
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